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販売士1級試験対策(小売業の類型)~その2

「小売業の類型」の第2回は
第1章の「流通業界を取り巻く環境変数と課題」について詳細を深堀していきます。

まずは以下の全体図を確認してから学習に入りましょう。

第1章 流通業界を取り巻く環境変化と方向

補足
 需要の量的・質的変化
  人口減→消費減
  少子高齢化
  日本の貯蓄6割は60代以上の世代
  女性の社会進出でスーパーのお惣菜コーナーが売れている
  →時間短縮型の商品やサービスに対する需要が増大

 供給構造の変化
  小売業の販売効率が約3割低下
  →売上が伸び悩む中、大型店の出店による売り場面積の拡大が原因

 コンパクトシティ化
  中心市街地のコミュニティ機能の低下、空洞化
  都市計画法
  →床面積1万㎡以上の大規模集施設の郊外立地の原則禁止
  大規模小売店舗立地法
  中心市街地活性化法

第2節 インターネットと流通
  バーチャルショップの特徴(楽天市場など)
①メーカー、卸売業、小売業が消費者との直接取引が可能になる
②物理的な店舗が必要なく、無店舗販売が実現できる
→ユニクロは店舗(直接) + ネット販売(間接)

  中間流通業の再生
  リ・インターミディエーション
→ネット時代に適応する新しい小売業態や卸売業態の台頭

  バーチャル化を下支えしているのがロジスティクス(配送)機能である。

第3節 グローバル小売競争の展開
  人口減→消費減だから海外に進出して広げていかないといけない。

  国際化の展開と背景
    グローバルリテーラー進展の背景
    →プッシュ要因(出ていかざるを得ない)とプル要因(海外が魅力的だから引っ張られる)
     ・市場環境(人口の鈍化など)
     ・法的規制(税率など)
     ・経営戦略(国際化の重要性)
     ・その他(為替や株主からの圧力)

    海外に進出しやすくなった
    海外進出成功の条件
     ①自由貿易、自由競争の基盤が浸透しつつあること(TPPなど)
     ②国際会計基準の標準化が進み、国境を越えた出資や資金移動等のインフラの整備
     →お金のやり取りが簡単になった
     ③情報システム基盤の世界標準化の進展
     ④消費者レベルで世界的に通用する趣味・嗜好の顕在化
     →もし進出先に同じニーズがあればそのままで売れる

  国際化のプロセス
    海外市場参入パターンにおける意思決定変数
     ・戦略変数→現地経営に対する統制レベル
     ・環境変数→経営資源上の関与レベル
     ・取引費用変数→現地経営に対する統制レベルと
             経営ノウハウが流出するリスクの程度
    失敗する可能性も高い(日本にきたカルフール)
    リスクヘッジためにも業務提携から入る低関与型がお勧め。
    →うまくいけば資本提携へと段階的参入

  日本の小売市場の国際化
    1970~90年代に外資参入ブーム

  ウォルマートの海外展開
    プッシュ要因
    →米国における大型店舗の出店規制の強化

    ポジティブ要因
     ①海外立地の選択(近くから攻める)
     ②海外進出形態の決定
     ③業態の変化(色々な商売をしている)
     ④海外流通戦略

■今回のキーワード集

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