PPCはPay Per Clickを略したもので、「クリック課金」という意味になります。
つまり、表示されるだけでは課金されず、クリックされて初めて広告費を支払うことになります。
PPC広告の代表的なものとしては、GoogleのAdwords(アドワーズ)とYahoo!のoverture(オーバーチュア)があります。
両サービスとも簡単にはじめることが可能で、他の広告に比べると低予算で、かつ、効率の良い広告出稿が可能になります。
このPPC広告ですが、「SEO対策で上位表示されていれば、出稿しなくてもよいですか?」という質問を受けることがあります。
私どもの答えは「No!」です。
2つの理由があります。
1つ目の理由として、SEOは絶対的なものではないということが上げられます。
皆さんご経験があると思いますが、検索結果の順位が乱高下することは多々あります。
こうなってしまうと、できることはありません。
そうしたときに助けてくれるのがPPC広告なのです。
しかし、このPPC広告は、出稿するのは簡単なのですが、費用対効果を考えて効率のよく運用しようと思うと、今日やって明日できるような簡単なものではありません。
PPC広告は基本的な仕組みとして、入札制になっています。
希望するキーワードに対して○○円で入札します。というモノなのですが、実は広告の表示順は単純に入札価格で決まらないのです。
基本的には下記の式で決まります。
入札額×品質スコア
この数値が高い順に、広告が表示されることになっています。
ここで「品質スコア」って何?という疑問がわくと思います。
品質スコアとは広告の質が高ければ高いほど、そのスコアは高くなります。
それでは広告の質は何で決まるのでしょうか。
実は、この部分はGoogleのAdwords(アドワーズ)もYahoo!のverture(オーバーチュア)も明らかにはしていません。
Googleのヘルプには広告のクリック率や、入札したキーワードと広告との関連性であったり、リンク先ページの品質などが関係すると書かれています。
私どもはこれまでの経験からクリック率が一番重要な項目であると考えています。
このように表示順位が入札額×品質スコアの高い順に決まることから、
入札額はA社のほうが高いにも関わらず、品質スコアが低いため、広告の表示順位はB社のほうが上に来るということも起こってくるのです。
つまり、PPC広告をうまく運用すると、少ない費用でより多くのアクセスを集めることができるようになるのです。
SEO対策ができていてもPPC広告を活用すべき2つ目の理由は、相乗効果が得られるためです。
私もSEO対策を得意としますので、狙ったキーワードはすべて1位から3位以内に入るよう対策が出来ていました。
そのため、PPC広告を出す必用はないだろうと出していなかったのですが、一月だけ試してみることにしたのです。
その結果、驚くべき効果が出たのです。
PPC広告からの売上げを除いても、売上げが前月の1.5倍になったのです。
これはおそらく、私どものホームページを頻繁にアクセスしてもらえる状態をつくることで、信頼感があがりそれが売上げにつながったのではないかと見ています。
また、検索結果にひとつしかない状態と、ふたつ表示されている状態では、アクセス数は極端に変わってきます。
こうした理由からもPPC広告は例えSEO対策が万全でもあっても、ぜひ活用すべきものなのです。
また、PPC広告は前述したような広告としてだけの活用方法だけでなく、売れるキーワード、反応が得られるキーワードを見つけるためにも活用することが可能です。
アクセス解析でもある程度、そうしたキーワードは予測することができますが、アクセス解析の結果に出てくるものはサイト内にそのキーワードがあり、かつ、ある程度検索エンジンに上位表示されているものに限られます。
つまり、売れるキーワードが実は予想外のものであったり、上位表示が難しいキーワードであれば、アクセス解析の結果には出てこないことになるのです。
そしたときにPPC広告を活用することになります。
PPC広告であれば、ホームページ内にキーワードがなくても、上位表示できていなくても、お金さえ払えば検索結果に表示されます。
そして、PPC広告に出稿したどのキーワードでコンバージョン(成約)につながったということも把握するこができのです。
自分たちで、「これは売れるキーワードだ!」と思い込んでSEO対策していたものが、実はまったくコンバージョンにつながらないキーワードだったということは実はよくあることなのです。
自分たちの専門分野のことは、なかなかお客様の立場にたって客観的に見ることができないため、このようなことが起こります。
せっかく長い月日をかけて上位表示させたキーワードが意味がない・・そんなことが起こらないためにも、SEO対策をする前に必ずPPC広告で調査をするということは必須になるのです。
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